
高齢者向けの介護食「ミキサー食」
高齢者の介護食には様々な形態がありますが、「ミキサー食」はその中でも特に、噛む力(咀嚼機能)や飲み込む力(嚥下機能)が低下した方向けの食事形態の一つです。
高齢者向けの介護食「ミキサー食」について
高齢者の介護食には様々な形態がありますが、「ミキサー食」はその中でも特に、噛む力(咀嚼機能)や飲み込む力(嚥下機能)が低下した方向けの食事形態の一つです。詳しくご説明します。
ミキサー食は、通常の食事(主食、主菜、副菜など)をミキサー(フードプロセッサー)にかけて、ポタージュのような滑らかな液体状にしたものです。食材そのものは健常者と同じものを使いますが、物理的な形状を大きく変えることで、噛む必要がなく、飲み込みやすくします。 食材と水分を一緒にミキサーに入れ、滑らかになるまで撹拌します。繊維質が残りやすい野菜などは、裏ごしをするとより滑らかになります。 嚥下機能に合わせて、適切なとろみをつける必要があります。水分が多すぎると、サラサラして逆に誤嚥しやすくなることがあります。必要に応じて、市販の「とろみ調整食品」を使用して、ポタージュ状やヨーグルト状など、本人の状態に合ったとろみに調整します。ミキサー食は、安全に栄養を摂取するための一つの有効な手段ですが、デメリットや注意点も理解した上で、専門家と連携しながら適切に活用することが大切です。
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